会長挨拶

北海道は広大で人口密度が低いことなどから、上下水道の普及が難しい環境にありましたが、関係者の努力により、令和4年度現在で水道普及率は98.3%、下水道等による汚水処理人口普及率は96.3%と上下水道等施設の整備は、私たちの衛生面、生活環境の改善に大きく寄与し、今では欠かすことのできない重要な社会インフラ施設となっています。

これら施設は、適切に稼働させるための技術、適切な維持管理、計画的な施設の更新等により成り立っているものでもあります。

しかしながら、近年、上下水道事業を取り巻く環境は、人口減少に伴う料金収入の減少、施設の老朽化、職員不足、技術の継承、施工業者の減少等の課題を抱え厳しさを増す中、上下水道を担う事業者(市町村)は、持続可能な事業の達成を目指し日々努力されております。

このような状況において、北海学園大学工学部社会環境工学科(旧土木工学科)では、卒業生を対象に「水ネット・山鼻」を立上げ、上下水道事業の課題解決の一助となるよう、ネットワークの形成、情報共有に努めてきました。

近年、環境・エネルギ-、DX等の新たな取組に加え、ゲリラ豪雨や地震などの自然災害への対応等、上下水道を取り巻く環境が大きく変化しています。

このような状況に鑑み、「水ネット・山鼻」を母体として更なる展開をめざし「水ネットワーク北海道」を設立することとしました。

「水ネットワーク北海道」では、人材育成、情報ネットワークの形成、上下水道技術の知見の蓄積等により、特に中小規模事業体の上下水道等の持続的な経営に貢献していきたいと考えておりますので、皆様の参加、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年9月17日

北海学園大学大学院工学研究科長
工学部社会環境工学科教授

博士(工学) 山田 俊郎

山田会長

組織概要

名称水ネットワーク北海道
所在地北海学園大学工学部(札幌市中央区南26条西11丁目1番1号)
設立2024年9月17日
会長山田俊郎
会員数92名
会員の所属国:3名、 北海道等:12名、市町村等:41名、民間企業等:31名、大学等:5名
副会長安藤直哉(北海学園大学工学部社会環境工学科准教授)
幹事長余湖典昭(北海学園大学名誉教授)
幹事松井佳彦(北海道大学名誉教授、北海学園大学客員教授)
佐藤久(北海道大学大学院工学研究院教授)
山田博(㈱栗本鐵工所、元北海道環境生活部環境局環境政策課水道担当課長、元石狩西部広域水道企業団事務局長)
佐々木真一(㈱フソウ・アクアパイプテック㈱、元札幌市水道局給水部配水担当部長)
清野馨(北海学園大学OB、石狩湾新港組合振興部長(石狩市から出向))
斎藤貴視(北海学園大学OB、岩見沢市農政部農業基盤整備課長)
2024/12/12現在